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書籍

​「日本語教師として抜きん出る」

​海老原峰子著 <現代人文社刊 2,200円(税込)>

新しい初級日本語教育を提案します。

 数えきれない「文型」を削除する

 「は」と「が」を比べてはいけない

 「~は~が」構文、「うなぎ文」は妄想の産物、など

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​「日本語教師が知らない動詞活用の

教え方」

​海老原峰子著 <現代人文社刊 1,870円(税込)>

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同中国語版(繁体字版)

<鴻儒堂出版社 NT$250>

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​本の紹介

よりよい初級日本語教育のために

◎従来の日本語教授法とその問題点

 私(開発者)自身の話になりますが、半年ほど外国人に日本語を教えたとき、初級レベルの日本語学習者の大多数が共通した問題を抱えていることに気がつきました。それは、学習者はある程度自分の考えていること は話せるのに、日本人が話している会話がほとんど聞きとれないということです。なぜなら彼ら学習者が言うには、我々日本人は、彼らが教科書を通じて習ったような話し方をしていないからです。このことは裏を返せば、従来の日本語教育では初心者に、日本人が日常話すような話し方を教えず、少し特殊な話し方を教えているということです。

 日本語について考える時、まず特徴的なことは動詞の活用です。日本語の動詞は、時制以外に意味によって活用変化するのが特色です。従って、日本語を学習する上で最も重要な要素は動詞の活用をマスターすることだと言ってよいでしょう。ちょうどフランス語やドイツ語を学習する上で、性による冠詞、形容詞等の活用をマスターするのと同じように重要なのです。そしてフランス語やドイツ語の学習課程で、それらは最も初期に強調され教えられています。ところが、従来の日本語教育課程では、動詞を教えるとき、最初に丁寧体の「ます形」のみを教え、普通体(辞書形、ない形等)やその他の形(仮定形等)は後に段階的に教えているのです。この結果、学習者は、「ます形」のみが強く印象に残り、頭に固定してしまっている為、後になって普通体やその他の形を覚えるのに大変苦労します。そして最も不都合なことは、それら全てを覚えるまでは、先に述べたような問題、即ち日本人が日常話す会話が聞きとれないということです。というのは、日本人は常に会話に様々な動詞の形を混ぜて使っているからです。例えば、初心者が日本人の簡単な会話の中で「いこう」という音を聞いても、これが「行きます」と同じ動詞だということがわからないのです。

 

◎全く新しい教授法「ニュー・システムによる日本語」について

 「ニュー・システムによる日本語」では全く新しい試みとして、初心者に最初から動詞をいくつかの活用とともに説明し、覚えさせるという方法をとっています。英語を学習する時にも、be 動詞を習う時、「I am, you are, he is,---」等と種々の形を最初から総合的に習うはずです。日本語の学習・教授も同様にすべきです。「行く」という動詞を「行かない/行きます/行く/行けば/行こう/行って」というように総合的に教えれば、どんな形が耳に入っても、ある一つの動詞として認識できるようになるのです。このように指導すると、学習の早い段階で、日本人が話すような自然な会話ができるようになります。

教え方の参考動画語

​毎日聴くだけで脳に定着「動詞付き50音」

​動詞活用の教え方

​日本語の文の作り方

「だい1か」を教えるとき

​「て形」は「ます形」から作るのではありません

​「は」と「が」の疑問が一瞬で消える

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